オスグッド・シュラッター病に対するコンディショニング・治療を考える|フィジオ福岡 膝のコンディショニング

オスグッドの症状に対するコンディショニングは、動作指導や姿勢・アライメント改善、ストレッチや物療など様々なアプローチ法を用いて治療を行うことで症状の改善が期待できます。
オスグッドの主症状でもある膝の疼痛の緩和について考えてみると、まずは固くなっている大腿四頭筋の筋緊張を緩和すること、そして内側広筋の筋力強化を行うことでこれらの痛みを軽減させることができるという報告があります。

実際にコンディショニングを行う中で思うのは、運動制限やトレーニング単体による治療を行うよりも、「保存療法」、「運動制限」、「アスレチックリハビリテーション」をバランスよく行うことでより効果が高くなるのではないかと考えています。
オスグッドの症状を抱える子どもは大腿四頭筋、ハムストリングス、腸脛靭帯、腓腹筋の強化と、柔軟性の向上を目指す必要性があるケースが非常に多いと思います。

運動やスポーツを行う中で多くのストレスが脛骨粗面にはかかりますが、それに耐えうるカラダつくり、柔軟性の向上がコンディショニングには不可欠になります。

ストレッチングについては、痛みを助長しないようにゆっくりと低い強度でスタティックに行っていくことが重要です。
この際、反動をつけると脛骨粗面を刺激してしまいますので、あくまで関節可動域を拡大するために1日1回、30秒程度3セット程を行うことが望ましいとされています。

また筋力強化法として低強度の四頭筋強化訓練、セッティングは、コンディショントレーニングの初期に用いられることが多いトレーニングです。
このように大腿四頭筋の強化とハムストリングスの伸長性向上がオスグッドの症状の改善には効果的であると高いエビデンスで証明されています。

フィジオ福岡でも計画的なオスグッドに対するコンディショニングを行っております。

関連記事

  1. ウォーミングアップとレディネスな状態|フィジオ ウォーミングアップにつ…

  2. スポーツにおける椎体終板障害|フィジオ福岡 腰痛を考える

  3. テニスのスイング時の肘関節バイオメカニクス|フィジオ福岡 テニストレー…

  4. 石灰沈着性腱鞘炎と予防の為のトレーニング考察

  5. 三角線維軟骨複合体(TFCC)損傷とTFCCの機能

  6. 長時間運転と姿勢不良|フィジオ福岡 姿勢の科学

閉じる