スポーツにおいて「歯」はとても大切で、1番力を発揮するときに歯を噛み締めます。
人は心理的限界があるためこれ以上力が出せないと自分で制御してしまいますが、火事場の馬鹿力という言葉があるように限界だと思っている以上の力を出すことができます。
この時、限界を越える要因として歯の咬合が関与していると言われています。
歯というのはどのようにスポーツに関わってくるのでしょうか?
「噛む」と運動機能
身体バランスはスポーツにおいて重要な要素の1つであり、身体バランスの悪い選手は一定以上の成長は見込めないと言われているぐらいです。
軽く噛んだ状態と口を開けた状態の身体バランスに違いがあるかの実験で、明らかに噛んだ方が身体バランスが安定することがわかっています。
また、噛み合わせがあっているか、ズレているかでも実験したところ、ズレていると身体バランスが崩れることがわかっています。
噛み合わせの良い人は左右同じような力発揮できるのに対し、噛み合わせの悪い人は力発揮に左右差があるとされています。
このことから噛むことと運動機能との関係があるといえます。
スポーツにおける良い歯
スポーツにおける良い歯は、しっかり噛める歯です。
上下の歯の接する面積が小さかったり、正しく噛み合っていなかったりすると強い力は出せません。
理由としては、歯は噛むとミクロン単位で沈み込みます。
沈み込むことによって脳神経である三叉神経に圧がかかり脳に情報が伝わります。
脳への情報の興奮度が高いと、他の部分にも拡散していき骨格筋に関与する細胞に伝わり細胞活動を高めます。
この噛むことによって離れた筋肉の活動が高まることを遠隔疎通と言います。
また、噛むことによって全身の防御反応が働き、脳の活動量が上がるとされています。
しっかりと噛むことができない人は、防御反応がうまく働かずダメージを受けやすくパワー発揮が弱いです。
よって、噛み合わせが悪い人は矯正かマウスピースをお勧めします。
スポーツのパフォーマンスを上げたい方はぜひ噛み合わせを良くするか、マウスピースを使用してみてください。