限界突破

限界という言葉はこれ以上は無い、ギリギリの範囲・境を表す言葉です。

「限界を超える」「限界に挑む」などは、自分自身の100%以上の力を出すことになります。

果たしてこれは可能なのでしょうか?

限界の種類

私たちの体は100%の力が出ないように制御されています。

100%の力を出してしまうと体が壊れてしまうため、心理的限界によって抑制されています。

この心理的限界は自分自身が「もう無理だ」と感じる限界で、腕立て伏せだと上がらなくなってへばっている状態がこれにあたります。

心理的限界の他に生理的限界があります。

生理的限界は、私たちの体が抑制されていない状態で発揮できる最大の力のことを指します。

心理的限界は生理的限界の約70%の力と言われています。

普段は、心理的限界までしか力は出すことはできませんが、火事場の馬鹿力という言葉があるように心理的限界を超えて力を出せることがあります。

その方法の1つとして、大声を出すことです。

砲丸投げやハンマー投げ、ウェイトリフティングの選手たちは競技中大声をあげていますが、心理的限界を超えてできるだけ力を力を出すため、大声を上げています。

これをシャウティング効果と言います。

シャウティング効果

シャウティング効果は生理的限界の変動,すなわち中枢神経系の興奮水準の変動によるもので、脳から神経系・筋出力系に指令を与える運動制御のリミッターをはずし,筋肉の限界値まで力を発揮(覚醒)させる効果があるとされています。

この時、何を声に発するかによっても効果が変わってきます。

「アッ」「ウッ」のように短く,語尾が促音で終わる言葉は瞬間的に力を出す時などに,より高い力の発揮が可能になるとされているため、ウェイトリフティングや野球のバッティング、サッカーのシュートの時に有効です。

ハンマー投げや砲丸投げ、槍投げなどの投擲種目の際は、投げる瞬間に声を発しながら投擲するとより力が出ると考えられています。

ですので、心理的限界を感じ始めたら声を発すると良いと言えます。

 

心理的限界という自分の限界を超えるためにシャウティング効果をうまく使って限界突破していきましょう。

 

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