骨盤アライメントの治療②

骨盤マルアライメントの治療はリアライン相・スタビライズ相・コーディネート相に分けて行われることが多いです。

今回はリアライン相で獲得した理想的なアライメントを保つためのスタビライズ相をどのように進めていくのか書いていきます。

スタビライズ相

スタビライズ相はリアライン相で獲得した理想的な骨盤アライメントを保つための筋機能向上トレーニングを行います。

仙腸関節を安定させるためには大臀筋と胸腰筋膜への緊張伝達機能、多裂筋による仙腸関節圧縮機能が大切です。

これらの機能が働いていないと筋機能向上トレーニングは逆効果を生み出す可能性があります。

例えば、インナーマッスルである腹横筋は前額面上で腸骨稜を近づける安定化作用がありますが、水平面上で見てみると寛骨内旋筋でもあるため仙腸関節後節を離開させる作用を持ちます。

また、骨盤底筋群は尾骨を前方に引き仙骨の起き上がり運動を促すため、骨盤輪の安定性の低下するポジションへ導かれます。

ですので、大臀筋や多裂筋の機能が十分に向上し、仙腸関節の安定性が獲得された後にインナー系のトレーニングを行うことが望ましいです。

そのためには股関節周囲組織の滑走不全は解決しなければなりません。

滑走不全をクリアした後は股関節の正常可動域を獲得し、その後に大臀筋や多裂筋のトレーニングを行います。

トレーニング内容

多裂筋のトレーニングとしてはいわゆる体幹トレーニングがあり、バードドッグなどがあります。

大臀筋に関して言えば、ヒップリフトやスクワットなどがあり、スクワットは骨盤底筋群も一緒に鍛えることができます。

腹横筋のトレーニングはブレーシングなどの呼吸トレーニングやプランクなどの体幹トレーニングがあります。

これらのトレーニングをうまく活用し、骨盤アライメントの定着を図ります。

 

理想的な骨盤アライメントが保持できるようになると、コーディネート相に移行します。

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