摂食中枢と満腹中枢

人の食欲は脳の視床下部でコントロールされていますが、視床下部の内側と外側だと働きが異なります。

内側が刺激されると、十分に食べたと言う感覚を作る満腹中枢が、外側が刺激されると食べるという欲求を起こす摂食中枢が働きます。

この満腹中枢と摂食中枢のバランスを保つことによって食べるという行動は制御されています。

このバランスが崩れてしまうと、過食になったり拒食になったりします。

どのようにこの2つをコントロールすれば良いのでしょうか?

どのようにコントロールされているのか

摂食中枢と満腹中枢に作用する最も重要なコントロール物質はブドウ糖です。

通常、血液中の物質は脳に自由に入っていかないように、血液脳関門という仕組みがありますが、ブドウ糖は自由に入ることができます。

この時ブドウ糖は摂食中枢を抑制しているため、普通の血糖値では食べたいという欲求が起こらないようになっています。

しかし、運動などによって血中のブドウ糖が使われ血糖値が下がってくると、摂食中枢の抑制が緩み、摂食中枢が刺激され、食べたいという欲求が生まれます。

この時に食べると、食べたものが分解されブドウ糖が生成され、脳に運ばれることによって摂食中枢を抑制すると同時に、満腹中枢を刺激して食べることをやめます。

食べたものが分解・吸収され、血糖値が上がってくるまでに15分以上かかると言われているため、満腹感が得られる前にたくさん食べてしまい太りやすくなってしまいます。

少ない食べ物で満腹感を得るために、よく噛んで食べるとゆっくり食べることができますし、唾液に含まれるアミラーゼが働き、デンプンの分解が促進され、ブドウ糖の生成がされやすくなります。

レプチンというホルモン

レプチンというホルモンは、視床下部のニューロンを介して摂食中枢を抑制して摂食量を減らします。

さらに、糖や脂肪の代謝を促進し、太らせないように作用します。

レプチンを分泌するのは脂肪細胞と言われており、脂肪が増えるとレプチンが増え、体重を一定に保とうとします。

レプチンを増やすにはグリセリンを抑える必要があり、運動を行うことでグリセリン分泌を抑えることが出来ると報告されています。

運動を行うことによって、レプチンを増やせますしエネルギー消費も見込めます。

このレプチンと反対の作用を持つものとして、グレリンというホルモンがあります。

グレリンは胃から分泌され、脳下垂体前葉に作用して成長ホルモンを分泌します。

成長ホルモンを分泌することによって体を大きくしようとするため、栄養を必要とし、摂食が促進されます。

よって、太りやすくなります。

レプチンが減少するとグレリンの分泌が促進されるため、レプチンを減らさないことが重要です。

 

 

ダイエットの際は、摂食中枢の抑制に努めましょう。

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