足関節捻挫は高い頻度で見られる外傷の一つです。
繰り返し発生することによって、CAIや変形性足関節症に進行します。
それを防ぐためにも初めて捻挫した時の対応が大切ですが、軽視されることも少なくありません。
よって今回は対応の重要性について書いていきます。
正しい対応
正しい対応として、動かさないのは当たり前として、まずは腫れさせないように圧迫をします。
テーピングを巻ける人がいるのであれば、オープンバスケットウィーブという巻き方で腫れを抑えます。
その次に、氷で冷やします。
家庭用の冷蔵庫で作られる氷は冷たすぎるため少し溶かしてから袋につめて痛いところを中心に冷やしていきます。
15分冷やして45分休ませるサイクルを繰り返し行います。
冷やしている時は、足を心臓よりも高く上げることで、患部に血流が行きにくい状態を作り腫れを防ぎます。
この後病院に行き、診断を受けます。
怪我して2日ほど経った後は動かさずに固定したままだと、拘縮や滑走不全を起こさないためにもリハビリを行います。
足首を上げる動きを行う際は足のアーチを保ったまま、距骨滑車を後方に誘導することが大切です。
これを誘導するには、テーピングや専用のソックスを着用することがおすすめです。
腫れと歩行時痛がなくなれば、リハビリテーションを行います。
リハビリテーションについては次回詳しく書いていきます。
対応を怠ると・・・
正しい対応を怠ると、怪我した時に腫れてしまい足首を動かせなくなって拘縮や滑走不全が起こります。
これにより、足首を上げる動きに制限がかかり、筋力が落ち不安定になります。
また、怪我した瞬間は靭帯が少し伸びた状態だったとしても、正しい対応をしないと危険な方向へ動かしてしまい靭帯がさらに伸びる恐れがあります。
靭帯が伸びてしまいますと、やはり不安定性が出現してくるため正しい対応は大切です。
捻挫をした場合は、無理せずに正しい対応を行うことで将来のCAIや変形性足関節症を防ぐことができますので、軽視せずきちんと行いましょう。