膝にみる膝窩筋の動的制御機構|フィジオ福岡 膝の動的安定化機構

膝の動きが何かおかしい。
こういった表現で膝の違和感を訴える御客様は意外と多いような気がします。
そんなときによく問題として扱われるのが膝窩筋です。
膝裏に位置する膝窩筋は、膝関節の重要な内旋・屈曲筋です。

膝窩筋は膝関節のキーとなる筋である。

膝関節の内旋筋として膝窩筋は膝関節のキーとなる筋と考えられています。
伸展位でロックされた膝関節が屈曲の準備をするとき、動作に例えるならばたとえばスクワット肢位へ下降しはじめるときなどの動きになりますが、膝窩筋は動作に必要な重要な内旋トルクを発生し膝関節のロックを解除するのを助ける働きをもっています。
膝関節の特徴として、大腿骨上の脛骨の伸展とわずかな外旋の組み合わせで膝関節はロックされることがわかっています。
膝関節の安定のためにはこのロックは非常に重要な仕組みなのですが、そこからの動き出し、膝でいうところの屈曲方向へロックを解除していくことを考えると、たとえば、膝のロックを解除し膝が屈曲するには、先程の大腿骨が比較的固定された脛骨上でわずかに外旋することで膝関節における内旋が起こる必要があります。
膝窩筋がもつ大腿骨を外旋、膝関節を内旋させる能力は、構造的に膝関節を後方で斜走する膝窩筋の力線を見れば明らかです。

膝関節が内旋をはじめる初期動作のてこを高める作用を膝窩筋が有している。

構造的に考えると、膝窩筋の斜めの力線は膝関節伸展位での回旋トルクを生み出すように膝関節屈筋の最適なてことして作用するようになっています。
膝窩筋以外のほかの膝関節屈筋の力線は、膝関節が伸展位のときはほぼ垂直であり、それらの軸回旋トルクの能力を非常に小さくしています。
ロックされた膝関節が内旋をはじめる初期動作のてこを高める作用を膝窩筋が有しているので、膝の動きへの関与が大きく、このことが膝窩筋が膝関節のキーとなる筋と言われている所以であります。
膝窩筋にはもう一つ重要な機能として、膝関節の外側と内側の両方を動的に安定性を補助する働きがありますが、やはり膝の動き出しの際の制御筋としての位置づけが大きいということになるでしょう。。

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