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スポーツにおける椎体終板障害|フィジオ福岡 腰痛を考える

スポーツにおける若年者の腰部障害として、椎体終板障害は椎間板障害や椎間関節突起間部の障害と並んで、見逃してはならないものの1つです。

成長期におけるスポーツ活動において高い頻度で認められ、この時期の運動と腰痛は深い関係がある。

近年、本格的にトレーニングを開始する年齢も低下し、若年者の脊柱スポーツ障害は増加の傾向にあります。
特に成長期における椎体終板障害として、椎体辺縁分離、シュモール結節などがあります。
椎体辺縁分離は、椎体骨端核がなんらかの理由で椎体と癒合せずに残ったものであるという説や、椎間板組織が椎体中に侵入したことにより椎体縁が離断されてしまったものであるという説で説明されています。
シュモール結節は、椎間板の髄核脱出が先天性の血管裂孔の遺残または外傷による軟骨板のの亀裂を通って終板を通過したものとされています。
椎体終板は約1mmの厚さの軟骨層で、周囲を椎体骨端輪に囲まれています。
成長期では骨化しきれていない椎体骨端輪が存在することが特徴としてあります。

X線学的には、13歳頃に椎体骨端輪の2次骨化開始が見られ、17歳頃に椎体との骨癒合がみられます。
組織学的には、24歳頃に骨癒合が完成するといわれています。
椎体終板は、圧迫負荷を受けた際に最も弱い椎間板の構成要素なので、17歳頃までの成長期におけるオーバーロードは終板障害を生じやすいといえます。
椎体終板障害はヘルニアや分離症に比べ、疼痛の発生メカニズムが説明しにくいことや、他覚的所見に乏しいことなどにより見過ごされることの多い病態ですが、腰痛を繰り返す症例も多いとされています。
成長期におけるスポーツ活動において高い頻度で認められ、この時期の運動と腰痛は深い関係があるといえます。

各個人にあったオーバーロードにならないトレーニング量・方法を考慮することが予防の面では重要。

治療は、コルセットやスポーツの禁止といった形をとることが多いのですが、成長期であることや活発に選手活動を行っていることなどにより、全症例対して同じように治療を行うことは困難なのが実情です。
また、若年者のスポーツ障害として既に認識されている椎間板ヘルニアや脊椎分離症の治療を優先することも多いとされています。
保存的治療に抵抗する場合は、椎体固定術などの手術的治療が考慮される場合もあります。
X線だけではなくMRIを行うことで、見逃されていた終板障害が容易に明らかになる場合もあり、椎間板の椎体への侵襲なども同時に観察できます。
また、終板障害によって引き起こされ得る椎間板の変性を早期にとらえることもできるので、椎体終板障害が多くみられるスポーツ選手には有用性の高いものだといえます。

成長期においては個々に適した運動量を決定することは難しいですが、椎体終板の変化を早期にとらえて、画一的なトレーニングをするのではなく、各個人にあったオーバーロードにならないトレーニング量・方法を考慮することが予防の面では重要となります。

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