前回は、喫煙をされる方は喫煙をされない方に比べて、必要となる栄養素の量が多くなるというお話をしました。
非喫煙者よりも意識して栄養を摂取していく必要があります。
失いやすい栄養素 ビタミンCについて
具体的にどの栄養素がどれくらい必要になってくるのかというと、
喫煙者が非喫煙者に比べて、鉄は1.8倍、ビタミンCは1.83倍、ビタミンB2は5.5倍も必要になってくるのです。
タバコを1本吸うことでビタミンCの消費量が約20mg失われると言われています。
タバコを吸うと活性酵素(活性酵素が増えすぎると正常な細胞や遺伝子を攻撃してしまい酸化させてしまう)が蓄積していくます。
この、活性酵素を分解してくれる働きに必要な栄養素がビタミンC、ビタミンE、ビタミンA(βカロテン)があります。
一般的には、ビタミンCの1日の食事摂取基準値は100mgとなります。
しかし、喫煙をされている方はタバコを吸う本数によってビタミンCの必要な摂取量が大きく変動していきます。
喫煙習慣のある方がビタミンC欠乏にならない摂取量が200~300mgと言われています。
ビタミンCが少なくなると、免疫機能が低下して風邪をひきやすくなったり、鉄が不足しやすくなったり、コラーゲンが作られにくくなりケガをしやすくなってしまいます。
ビタミンCを多く含む食材は、レモン、ブロッコリー、ピーマン、ほうれん草、小松菜、フルーツ類です。
喫煙をされている方は、ビタミンCの摂取量もより意識していきましょう。