運動後の筋力変化|フィジオ福岡 トレーニングの科学

運動の種類はたくさんありますが、運動後の効果として種々のタイプの運動後に筋力が変化することはどこでも記載されているように周知の事実です。また、神経系も筋のパフォーマンスに関係していることはわかっていますが、筋力の真の変化は筋線維自体の肥大が直接の原因となります。つまり、筋線維自体が太くなると、高い張力を発揮できるようになるということです。

筋力にかかる負荷が強ければ、筋線維は肥大する。

一般的に筋力増強の主要なメカニズムは筋線維数の増加ではなく、断然筋線維サイズの増加に起因しています。では、運動によってどの筋線維が肥大するのでしょうか?
この問いを考えるには、筋線維が増大するには、筋にかかる負荷が高くなければならないという原則を考える必要があります。

筋力にかかる負荷が強ければ、筋線維は肥大する。言い換えるならば、トレーニング中にその筋線維が動員されるか、どの程度張力がかかるかどうかに、筋の肥大は依存しているとも言えます。

「より多く(more)」が「より良く(better)」にならない

例えば、「持久性トレーニング」のプロトコルでは、大部分の遅筋線維および中間筋線維が活動する低強度の運動が実施されることになります。張力が比較的低いので筋線維の肥大は少なく、著名な筋力増強は起こらないトレーニングになるでしょう。一方で、パワーリフティングではほとんどの筋線維が動員されて、張力のレベルは非常に高い状態になります。

以上のようなことを考えると、トレーニングをする中で筋力増強訓練は「より多く(more)」が「より良く(better)」にならないということも言えます。
裏を返せば、筋力増強は比較的短時間の高強度の負荷のほうが筋力増強の刺激としてもっとも適しているとも考えられます。

関連記事

  1. 「動感身体知」における定位感能力の重要性 | フィジオ福岡 定位感覚の…

  2. 「発声」とパフォーマンスの関係性 | フィジオ福岡 運動中の発声

  3. タンパク合成装置としての筋細胞の小胞体|フィジオ福岡 筋細胞を活性化さ…

  4. 高齢者のためのトレーニング|フィジオ福岡 高齢者トレーニング

  5. トレーニングの順番と効果を考える|フィジオ福岡 トレーニング科学

  6. 近年の運動のパターン化にみる運動理論の限界|フィジオ福岡 運動科学

閉じる