食品添加物

皆さんは買い物をするとき、食品成分表を確認して商品を買われていますか?
お菓子や加工食品などの商品の裏側にある表示で、その商品に含まれるエネルギー量や栄養成分などを知ることができます。
今回は加工食品に多く含まれているリンについてお話しようと思います。

リンとは?

リンは、人間の身体の中でカルシウムに次いで多いミネラルです。
身体を動かすためのエネルギー産生の場や細胞膜、カルシウムと共に骨を作る働きがある重要な栄養素になってきます。

リンは日常摂取する食品に多く含まれているので通常の食生活では不足することはほとんどありません。もし、リンが不足すると食欲不振、倦怠感などの症状がでます。
牛乳や卵、魚、肉、豆腐など自然の食材に含まれているリンは、40〜50%程度しか吸収されないのですが、pH調整剤、乳化剤、リン酸塩という名前で食品に添加されているリン酸ナトリウムは、90%近く吸収されてしまうのが現状です。
つまり、加工食品の摂りすぎがリンの過剰摂取につながり健康を損なうことにつながるのです。
リンを長期にわたって摂りすぎると動脈硬化が進み、健康状態を低下させるだけではなく、心臓疾患で死亡するリスクが50%も増えると言われています。

カルシウムとリンの摂取比は1:1〜1:2が理想的とされますが、加工食品の利用が多くなった現代社会では、摂取比1:3になることが多いとされています。

今はなんでも手に入る時代になっているからこそ、正しい知識を持って自分を守るために食品成分表を確認して商品を購入する事が大切ではないでしょうか。

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