深層外旋六筋とは、臀部の深層部にある6つの筋肉の総称で、大腿方形筋、梨状筋、内閉鎖筋、外閉鎖筋、上双子筋、下双子筋を指します。
これらは名前の通り、股関節の外旋に対して働き、スローイングやスイングなどの動作を行う際に起こる股関節の外旋動作がその代表例です。
日常動作でもよく使われる筋肉であるため、深層外旋六筋に問題が起きると私生活にも影響を及ぼします。
深層外旋六筋が付着している付近には閉鎖神経や坐骨神経が走行しているため、これらの筋肉の緊張などが神経を刺激して坐骨神経痛や神経痛を引き起こすことがあります。
特に、梨状筋の緊張により神経が圧迫される症状のことを梨状筋症候群といい、坐骨神経痛と似ていますが発生要因が異なるため梨状筋症候群と呼ばれます。
坐骨神経痛は多くの場合、腰痛を伴い臀部から足先まで痺れや痛みが現れ、重度の場合は下肢の麻痺や痛みにより歩行障害を伴うこともあります。
そうした障害を避けるために、深層外旋六筋のストレッチなどで緊張を防ぐ必要があります。外旋方向に働く筋肉なので股関節を内旋方向に持っていくことでストレッチがかかかるようになります。
よく使う筋肉なのでセルフケアをすることも大切です。