トレーニングを2回行ったうち、1回目より2回目の方がEIMDの程度が軽かったという経験をしたことがあると思います。
これはRepeated Bout Effect(RBE)と呼ばれる適応効果で運動経験が浅い人ほどこの効果が強く生じます。
このRBEの誘発には事前に運動しておく必要がありますが、この時の運動強度は軽くても良いとされています。
EIMDを防ぐには
久しぶりに激しい運動をする予定がある人や運動や筋トレをほとんどしたことない人はEIMDを発症しやすく、このような方はその運動を行う数日前に軽いエキセントリック収縮運動を行うことで防ぐことができます。
例えばサッカーの試合を久しぶりに行うとしたら、その1週間から2日前に軽めの負荷でレッグカールをエキセントリック収縮で6回5セットしておくだけでもハムストリングスのEIMDの発症を防ぐことができます。
Contralateral Repeated bout effect
トレーニングの世界にはCross transferやCross Education、Crossover effectと呼ばれるトレーニング効果が反対側に反映される作用があります。
例えば、右腕でアームカールをすることによって、微弱ですが左腕にトレーニング効果が現れると言うものです。
この効果は体幹以外の筋肉であればどこでも現れるとされています。
このような効果がRBEでもあるとされています。
これをContralateral Repeated bout effect(CL-RBE)と言います。
あらかじめ逆腕にEIBMを起こした方がEIBMの症状が抑えられるとされています。
CL-RBEは1回目の運動の翌日に逆側で運動をすることで最も高い効果を発揮します。
EIMBはRBEによって制御され、軽い運動を行うだけでも効果があります。
また、クロスオーバー効果によって反対の腕や足に効果が反映されるためうまく利用してみましょう。