股関節と骨盤にはたくさんの筋が付着しています。
それらはしばしばオーバーユースや急激な筋活動によって剥離骨折を引き起こす原因となります。
剥離を引き起こす好発部位は主に7ヶ所あり、①ASIS-縫工筋、②坐骨結節-ハムストリングス、③小転子-腸腰筋、④PSIS-大腿直筋、⑤腸骨稜-外腹斜筋・腹横筋・中殿筋・大腿筋膜張筋・前鋸筋・大殿筋、⑥臼蓋、⑦恥骨結合-内転筋付着部です。
これらは安静など保存的に治療し、筋力強化やストレッチなどでリコンディショニングを行っていきます。
こうした症状のほとんどは整復など必要なくそのままの位置で治癒しますが、時には手術が適応となります。
青年期にこうした症状が多く起こるため、大腿骨頭すべり症との鑑別が重要となります。