目的別のサウナの入り方

サウナに入ると、脳疲労が取れたり、集中力が高まったり、血流が良くなり代謝が高まってダイエットの助けになったりと多くのメリットを体に与えてくれます。

サウナに入るというとサウナ室に入ることだけではなく、サウナ室→水風呂→外気浴の1セットを行うことを指します。

今回は「眠気を覚ましたい時・眠りにつきたい時」「仕事の疲れやパフォーマンスアップ・お酒を飲んだ次の日(二日酔い)」の入り方をご紹介します。

眠気を覚ましたい時・眠りにつきたい時

眠気を覚ましたい時は、1〜2セット行いますが、サウナに入る前に全身浴を1分間行います。

基本的にサウナ室に入る時間は10分ほどと言われていますが、眠気を飛ばしたい時は5分間入ることと、水風呂も短い時間で外気浴はなしをお勧めします。

理由としては、サウナをいつも通り入ってしまうと副交感神経が急激に上昇して眠気を助長してしまいます。

なので、サウナに5分入る→水風呂に10秒→少しぬるめのシャワー、これを1〜2セットをお勧めします。

逆に深い眠りにつきたいときは、基本通りにサウナに入ることをお勧めします。

基本通りにサウナに入ると、サウナ後に副交感神経が優位になりやすいのでリラックスしてぐっすり寝ることができます。

仕事の疲れやパフォーマンスアップ・お酒を飲んだ次の日(二日酔い)

仕事の疲れに対しては、脳と体を休める(メンテナンス)必要があります。

そのために寝る前の4時間前にサウナに入ることをお勧めします。

寝る4時間前に入る理由としては、サウナに入ると身体の細胞のタンパク質が熱によって傷つきますが、同時にヒートショックプロテイン(HSP)というタンパク質が生まれます。

このHSPは出現から4時間後に最大に増えるため、細胞が1番傷ついている時に寝ることになります。

よって、細胞の修復が寝ている間に行われ、メンテナンスの効率が上がり次の日に良い状態で朝を迎えることができます。

良い状態で仕事をすると、自ずと成績が良い方向へと進むためパフォーマンスアップに繋がるといえます。

1つ注意する点としては、食事を摂るタイミングをサウナに入った後にすることです。

サウナの前に摂ってしまうと、交感神経が優位な状態が続きますので、消化があまり進まずに気分が悪くなる可能性があるからです。

なので、副交感神経が優位なサウナのあとに食事を摂るのをお勧めします。

お酒を飲んだ次の日(二日酔い)には、サウナに入るべきではないです。

よく、サウナでお酒を抜くという人がいらっしゃいますが、お酒を抜くことは難しく、二日酔いがある場合は悪化させる危険性があります。

アルコールの代謝物であるアセトアルデヒドは汗として出にくい性質があるので、サウナに入ってもアルコールが抜けることは難しいといえます。

また、汗をかくことによって体内の水分量が減り、脱水を引き起こすため血液がドロドロとなって血栓ができやすい状態になります。

その場合、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こしやすくなり、最悪死んでしまいます。

よって、二日酔いの時にはサウナには入らずに水分補給をしっかり行い、肝臓の働きを良くするためにもタンパク質摂取をお勧めします。

お酒を飲んだ後にサウナに入ることは自殺行為ですので、今この習慣がある人はやめるべきです。

 

サウナは基本的には良い効果をもたらしますが、身体の条件によっては危険ですので正しい利用方法で身体を整えていきましょう。

 

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