だんだんと暖かくなり、少し動くだけで汗をかく季節になってきました。
そうなると、汗の匂いって気になってきますよね。
そこで今回は、普段のお食事から体臭の緩和をアプローチできるように、栄養学的に見ていこうと思います。
汗の種類
汗の種類には、「エクリン汗腺」と「アポクリン汗腺」の2種類があります。
エクリン汗腺とは、体の全身に分布している汗の成分で、体温調節するための汗です。
透明で臭いがないのが特徴です。
アポクリン汗腺とは、脇の下や肛門周りなど限られた所に分布しています。
白く濁っていて、たんぱく質や脂質を含む汗になるので、臭いの元になるのが特徴です。
体臭の種類としては、汗臭、ミドル脂臭(30~40代の男性の首回りから出る)、加齢臭(生活習慣病とも関係がある)、ストレス臭(緊張しやすい人ほど増えやすい)があります。
体調の不調が関係している
例えば、糖尿病の方や過度なダイエットをしている方にはケトン臭が。
肝機能が低下している方には、アンモニア臭が。
胃腸機能が低下している方には、腐敗臭が。
このように腸や体調の不良が体臭と関係していたりもするので、生活習慣や腸内環境を整えることは大切です。
体臭を強くする食材としては、動物性脂肪・匂いが強い食材のニンニクやアルコールの摂取を多くしていると体臭が強くなる傾向にあります。
体が酸性に傾くと体臭の原因物資が作られやすくなるため、アルカリ性の食品を摂って体を中和してあげる必要があります。
体臭を緩和する栄養素
体臭を緩和する食材としては、アルカリ性の食品(野菜・果物・海藻類)、抗酸化ビタミンであるビタミンA(人参、ほうれん草、卵、レバー)・ビタミンC(レモン、ブロッコリー、ピーマン、フルーツ)・ビタミンE(ほうれん草、ブロッコリー、ナッツ類)・ポリフェノール(ブルーベリー、緑茶、玄米、豆類)などの摂取を意識していただきたいものです。
また、腸内環境を整える食事を心がけることも大切になってきます。