地面反力で打つ。
ゴルフではもうスタンダードなトピックになりつつあります。
言葉のあやか、本当にそう信じられているのか分かりませんが、地面反力はパフォーマンスを高めるためには有効に使うべきものであって、地面反力で打つはなかなか難しいだろうと個人的には思います。
この話を進めるには、まず「地面反力とは何か」から考える必要があります。
そもそも地面反力とはなにか?
地面反力とは、地面に加えた力に対する反作用の力です。
何も特別なものではなく、歩く・走る・階段を昇る等の日常動作でも使っている力です。
では実際に「地面に加える力」とはどのようなものでしょうか。
例えば重力です。
体重60Kgの人は立っているだけで60Kg重の力を地面に加えています。
この力の反作用によって人は立っています。
もし地面がその力を支えられなければ地面が割れて沈み込んでしまうし、加えた力以上の反力を返してきたら体は浮き上がってしまいます。
地面の性質によっても変わってくるものですね。
私たちは普段、地面を蹴ってジャンプしたり、着地したりと、それぞれの地面反力を体に作用させることになります。
加える力を大きくしてジャンプすると、跳び上がる高さもより大きくなります。
たとえば、子どもの頃は何かと高いところから飛んでみたものですが、低い場所より高いところから着地するとより大きな力が返ってきたことを思い出します。
地面反力でどうやって飛ばそう
地面反力で飛ばそうというのは、この地面反力をエネルギーとして飛距離をアップさせようということなんでしょうが、無理に地面反力を意識すると飛ばしたい推進方向への力が出ないように思えます。
やはりスイング自体は回転運動なので、いかに回転するかを考えるべきでしょう。
しかも自然に。
やはりフィジカルが重要になる。
強く踏めば大きな地面反力を得ることは可能です。
一方で体に大きな歪みを与えてしまうこともあります。
実際に意識して行う場合には、大きくなった反力の暴走を防ぎながら効果的にパフォーマンスへと活かすことが求められます。
その為には、大きな地面反力を受ける状態(体勢、能力)を保つ必要があります。
つまり高いところから着地しても体勢を崩さないようにしましょう、どこか痛めないようにしましょう、ということです。
それは正しい体のアライメントで動きを制御し、その各筋の筋力をつけることです。
更には、適切な力の加え方の能力を高めることで、加えられた力をどのように動作に利用するかを磨いていく必要があります。
結果的にはフィジカルが大事という話になりましたが、大きな力をコントロールするためにはやはり「カラダの強さ」が重要ということになりますね。