長時間運転と姿勢不良|フィジオ福岡 姿勢の科学

長時間の運転を行うと、そのあと背中や頚が固くなったり、肩が凝ったりと様々な症状が出ますよね。
運転姿勢、いわゆる頭部前方突出姿勢は、頭頸部周辺の筋や関節包、さらに脊椎や肩甲帯に問題を引き起こします。さらに、頭部に付随する下顎骨に対しても影響を及ぼします。

肩甲舌骨筋の影響

頭部前方突出姿勢では、上部胸郭と下位頸椎の屈曲が起こり、上位頸椎と頭頸部の伸展を伴いますが、舌骨の下方・後方の牽引力を作り出します。これは胸骨舌骨筋、肩甲舌骨筋のような舌骨下筋群を伸張をもたらします。その牽引力は顎二腹筋のような舌骨上筋を介して、下顎に伝えられ、その結果、下顎を後退と下制方向に引っ張られます。

肩甲舌骨筋は肩甲骨に付着しているため、肩甲帯の不良姿勢は筋をさらに伸張し、下顎を引っ張ります。
このようにして下顎の安静位置が変わることは、顎関節の炎症や軟部組織の変性、筋スパズムを引き起こす原因となります。

通常、適切な姿勢は運動の容易さと運動効率の最適さをもたらします。そのため、不良姿勢において下顎、顎関節障害も含めて評価を行うべきでしょう。

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