クロストレーニングとは、有酸素性持久力トレーニングの複数のトレーニング様式を組み合わせる方法です。
最大酸素摂取量を維持したり向上させたりするうえでクロストレーニングを効果的に行うためには、それぞれのトレーニングの強度と時間を体力レベルに応じて十分な量に、そして個別に設定する必要があります。
クロストレーニングの利点は、異なる活動中にトレーニングの身体的ストレスを異なる筋群に分散させつつ、心肺機能と筋骨格系の適応と高めることが可能な点です。
クロストレーニングにより得られる効果は、トレーニングの特異性による制限を克服できることにあります。
例えば、トライアスロンのように、1種類のトレーニングでは賄えない場合、クロストレーニングを行うことでその目標を達成できます。
有酸素性持久力のクロストレーニングは、主に2つの方法によって行います。
個々のトレーニング時に異なる種目を用い週内で2つかそれ以上のタイプをローテーションさせる方法と、数種類のトレーニングを同じ単一時間内に行う方法です。
前者は、ある日はトレッドミル、次の日はエルゴメーター、最後の日はローイングなどといった方法で、後者はトレッドミル、エルゴメーター、アームエルゴメーターを連続して行うといった方法です。
クロストレーニングを効果的なものにするポイントは、それぞれのトレーニング間で設定された強度、時間で確実に行うことです。
種目が違えば同じ負荷や速度でも心拍数は異なるため、正しく設定する必要があるでしょう。