前回はチョコレートの歴史と栄養のお話をしました。
今回は、チョコレートの食べ合わせ、チョコレートにまつわる様々な誤解は本当なのかみていきたいと思います。
チョコレートの食べ合わせ
チョコレートと一緒に食べると良いと言われているのは、食物繊維やビタミン、ミネラルが含まれているアーモンドやくるみです。ダイエット効果もあると言われています。
その理由は、チョコレートに含まれている糖質や脂質の吸収を抑えることができるからです。
また、アルコールにはポリフェノールの溶解性を高めて腸管での吸収を助ける働きなどがあるためアルコールと一緒に摂るのも良いかもしれません。
チョコレートの誤解は本当?
次にチョコレートにまつわる様々な誤解として、チョコレートを食べると鼻血がでる、虫歯になる、ニキビが出る、太る、など色々あると思います。
ですが、これ全てチョコレートのせいではないのです!!
まず、チョコレートを食べて鼻血が出るというのは、血圧が上がって鼻の中の弱い毛細血管が出血しやすくなるように思われがちですが、チョコだけで鼻血が出るほど血圧は上がりません。
次にチョコレートは虫歯になりやすいと思われがちですが、虫歯の原因となるソブリナス菌の活動を抑制する働きがあるため、他のお菓子より虫歯になりにくいのです!
他には、チョコレートを食べるとニキビがでると思われがちですが、チョコを食べた=ニキビとは関係ないのです。ニキビは体調が悪くホルモンのバランスが崩れると出やすくなります。
そして、チョコを食べると太ると思っている方多いと思いますが、実はチョコレートは太りにくい食べ物なのです。カカオバターの主成分であるステアリン酸は、低カロリーで脂肪の吸収率も低い飽和脂肪酸という良質な脂肪が含まれています。
また、カカオに含まれるエピカテキンという成分には、筋肉を増やして体重を減らす効果があるという研究結果も出ているほどです。
農林水産省の食事バランスガイドによると、チョコなどの嗜好食品類は1日200kcalとされています。板チョコ1枚で300~400kcalなので、半分~2/3ほどが良いと思います。
チョコレートだけではなく、ココアなどもカカオ豆が主成分のため、チョコレートと同じようにカカオポリフェノールや食物繊維などを含むので生活習慣病の予防につながります。
ミルクチョコレートやミルクココアは砂糖や粉乳を加えているので、栄養効果を高めてくれる純粋なココアやチョコレートを選び健康になっていきましょう。