円背姿勢は胸椎の後弯増大が注目されますが、肩甲骨の動きに着目した考えは少ないと思います。
今回は円背と肩甲骨の関係性について紹介していきます。
アウターユニットという考え方
円背というと腹筋群の短縮を思い浮かべるものですが。
肩甲骨と円背の関係を述べる前にアウターユニットという考え方を紹介します。
アウターユニットという言葉を聞いたことがない方もいらっしゃると思いますが、アウターユニットとは4つから構成され、全体の機能としては体幹の安定性を高めることです。
その中の一つである「AOS:Anterior Oblique (Sub-)System外腹斜筋-内腹斜筋-前腹部筋膜-反対側の内転筋」に機能不全が起きていると機能的連結がある前鋸筋の動きも悪くなっているということです。
このことから肩甲骨の動きを見れば腹筋群の短縮が想像できるというわけです。
評価方法として上肢を前方挙上し、肩甲骨下角が耳を通る垂線に届けば正常であり、それより後方に位置していれば前鋸筋がうまく働いていない可能性があります。