石灰沈着性腱板炎とは。
石灰沈着性腱板炎は、肩関節における炎症性疾患であり、腱板内にカルシウム塩が沈着することで引き起こされます。
主に40–50歳代の成人に多く見られ、以前は五十肩の一種と見なされることがありましたが、現在では明確に区別されています。
この疾患は、X線検査で特有の石灰沈着像が確認されることにより診断されます。
病期の分類としては、4つに分けられます。
石灰沈着性腱板炎は以下の4つの病期に分けられます.
第1期(石灰沈着期)
石灰が腱板内に限局している状態です。この時期には軽い運動痛を伴いますが、日常生活にはそれほど大きな支障をきたしません。
第2期(膨隆期)
腱板内の石灰沈着物が腱板を突き破り、肩峰下滑液包の床側面まで膨隆してくる時期です。この段階では激しい痛みや夜間痛が現れ、患者の活動を著しく制限します。
第3期(破裂期)
石灰沈着物が滑液包内に流出する時期です。この段階では痛みがピークに達しますが、石灰が流出することで次第に炎症が収まり、痛みが軽減していきます。
第4期(吸収期)
肩峰下滑液包内に流出した石灰沈着物が吸収される時期です。炎症は沈静化し、自然に回復していきます。
石灰沈着の発生のメカニズムはまだ明らかにされていないません。
石灰沈着性腱板炎の発生メカニズムは完全には解明されていません。しかし、現在有力な仮説として以下が挙げられています。
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血液供給不足 腱板への血流が不十分になると、局所的な組織壊死が発生し、その結果としてカルシウム塩が沈着する可能性が示唆されています。
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力学的ストレス 長時間同じ姿勢を保つ仕事や、反復的な肩の使用によるストレスが原因である可能性があります。
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個体差 特定の遺伝的要因やホルモンの影響も考えられており、特に女性に多く見られることが報告されています。
石灰沈着は特に棘上筋腱に多く発生し、職業別には事務職や主婦、教師など、上半身を長時間使用する職業に従事する人々に多いことが分かっています。
予防の為のトレーニング考察
石灰沈着性腱板炎のはっきりとした発生機序は明らかにされていませんが、腱板の血液供給不足のために石灰沈着が起こると仮説されていること、肉体労働者と比べて長時間同じ姿勢のまま作業を行う主婦や事務職の発症が多く見られるということが分かりました。
このことからも、肩周りの血液循環を良くする為のトレーニング、例えば、肩甲骨の可動域を出すローイングや、胸椎の伸展運動を出すキャット&ドック。
肩の筋緊張をほぐすためのストレッチが石灰沈着性腱板炎の発症を予防できるかもしれませんね。
日々のトレーニングは健康に良い影響を与えますので、この石灰沈着性腱板炎の予防の為だけでなくやっていきましょう!
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福岡市博多区の大型パーソナルトレーニングジム
フィジオ福岡は、福岡市博多区住吉にある大型のパーソナルトレーニングジムです。1000㎡の施設ではパーソナルトレーニングはもちろんのこと、通い放題のマシン、スタジオ、お風呂・サウナ、コラーゲンマシンといった美容・健康設備などが揃っています。またパーソナルトレーナーの他に、理学療法士、管理栄養士などが在籍しており、健康増進・リハビリ・ダイエットなど様々な目的に対応しています。
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