筋肥大は筋力やパワー向上に関係しているのか

アスリートにとって重要な筋力は、筋量や神経系機能、筋繊維タイプの比率、筋の構造的特性、骨への腱の付着部位、羽状筋の羽状角、関節のモーメントアームの長さが筋力に影響を及ぼすとされています。

現在筋トレと言うと筋肥大が主流となっており、アスリートの中でも年間を通じて筋肥大トレーニングが行われている場合もあります。

そこで、筋肥大トレーニングは筋力やパワーに貢献できるのでしょうか?

筋肥大は筋力やパワーの向上に関係するのか

筋肥大をしたかどうかの指標として筋横断面積が用いられており、筋力は筋の横断面積の2乗に比例し、筋体積の大きさと筋力は有意な相関関係を示します。

そのため、筋肥大は筋力を増加させるために重要と考えられていました。

しかし、筋肥大トレーニングと1RMの重さを上げるトレーニングのトレーニング効果を比較してみると、筋量は筋肥大トレーニングの方が増えますが、1RMの最大値はどちらも差がないです。

よって、トレーニングによる筋量の変化は筋力向上に貢献しないと言えます。

また、筋力増加にはどのような要因があるのかというと、主動筋の筋活動量の増加や拮抗筋の活動量の低下、筋体積の増加があり、神経系機能の改善・適応が大きく関与しています。

アスリートとボディビルダー、一般人を比較した結果によると、ボディビルダーは筋サイズは大きいですが、筋サイズあたりの固有筋力の面ではアスリートはおろか一般人よりも低いことがわかっているため神経系機能の改善・適応が関与していると言えます。

筋トレを行うとタイプⅡa線維が肥大することによって筋肥大が起きるとされていますが、筋力の増加はタイプⅠ線維とタイプⅡa線維ではどちらも変わらないとされています。

これらのことから、筋力やパワーの向上には筋肥大とは別の要因によって上がっている可能性があります。

アスリートがパフォーマンスを上げるには

アスリートがパフォーマンスを上げるには、やはり筋力やパワーを上げていく必要があります。

そのためには、神経系機能を活性化をしていく必要があり、高強度のレジスタンストレーニングが有効で、筋肥大のためのトレーニングでは神経系機能は活性化できません。

ですので、アスリートは高強度・低回数のレジスタンストレーニングと軽負荷から中負荷によるバリスティックトレーニングをお勧めします。

しかし、ラグビーなどのコンタクトが激しいスポーツでしたら身体のサイズは必要となりますので筋肥大トレーニングも行う必要があります。

 

競技特性に合わせて正しいトレーニングを選択しましょう。

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