タンパク質は私たちの体の筋肉や臓器などの構成成分です。
特にトレーニングを行っている人にとっては大切な栄養素ですが、トレーニングをしていない人にとっても重要です。
タンパク質が不足することでどのような病気や症状が起きるのでしょうか?
また、どのくらい摂取すれば良いのでしょうか?
タンパク質の役割
タンパク質の役割として、体の構成物質の他、酵素やペプチドホルモン、神経伝達物質などの材料になります。
これらは20種類のアミノ酸から成り立っており、アミノ酸の種類や結合の順序、数によって性質や働きが決まります。
この20種類のアミノ酸のうち9種類は体内で生成されないアミノ酸で必須アミノ酸(EAA)と言います。
必須アミノ酸は食事やサプリメントでしか取ることができないため、考えて取らなければなりません。
病気や症状
タンパク質不足は多くの病気や症状を引き起こします。
低たんぱく血症による浮腫や貧血、骨折、筋の損傷、皮膚炎、低栄養性の脂肪肝が引き起こされます。
症状としては免疫力低下によって風邪をひきやすくなったり、極度に痩せたり、低体温、酵素の生成不全、怪我や炎症の治癒の遅延、発育障害、食欲不振が挙げられます。
タンパク質は3大栄養素の1つですが、エネルギーになるよりは体構成成分になることがメインなので不足するとこのような症状が引き起こします。
摂取量
摂取量としては運動をしていない人で体重1kgあたり0.8g(50kgの人だと40g)必要とされています。
筋トレをしている人は体重1kgあたり1.5〜2gとるべきとされています。
食品でのタンパク質含有量を紹介すると、卵で6,2g、鳥ササミ80gで18,4g、牛ロース赤身100gで22、7gです。
筋肉をつけたいという人なら食事から栄養をとってカロリーを確保するべきですが、ダイエットをしている人は食事からタンパク質を摂取すると余計なカロリーを摂ってしまうためプロテインをお勧めします。
プロテインですと物によりますが、1スプーンで25gタンパク質を摂取でき、カロリーも抑えられます。
また、必須アミノ酸を摂取するためにEAAやBCAAの粉末を水に溶かして飲むのもお勧めです。
(EAA:バリン・ロイシン・イソロイシン・トリプトファン・フェニルアラニン・ヒスチジン・スレオニン・リジン・メチオニン)
(BCAA:分岐鎖アミノ酸といい、バリン・ロイシン・イソロイシンのこと)
タンパク質が不足しないようにまずは食事から、時にはプロテインなどに頼るのも良いです。