高血圧改善のための副交感神経

血液の収縮や弛緩は全身に影響しますが、特に末梢血管(毛細血管)ではその影響を大きく受けます。

太い血管においては、内径が少々細くなってもあまりダメージを与えませんが、末梢血管おいては血管の中が傷つきやすくなる他、場所や身体の状態によっては血流が完璧に止まってしまう可能性があります。

血管の内径が何らかの原因によって細くなってしまい、血管にかかる圧力が高くなることによって高血圧を引き起こします。

高血圧になる原因としては遺伝的な要因に加えて、肥満やストレス、喫煙、塩分のとりすぎなどの生活習慣による要因、腎臓疾患やホルモン異常など病気による要因があります。

治療としては、生活習慣の見直し、特に食生活を改善する必要があります。

しかし、現代人は交感神経が優位な人が多く、そのような人たちは治療がうまく進まないとされています。

その理由として、交感神経が優位だと血圧が高くなるとされていて、血流が悪くなり臓器の機能が正常に働きにくくなるからです。

せっかく食生活を変えて肥満を解消しようとしても、臓器の機能が正常に働かないと、ホルモンがうまく生成されないため食事療法の効果がうまく引き出せません。

よって、副交感神経を高め血圧を下げ、臓器を正常に働かせる必要があります。

副交感神経を高めるためには

副交感神経を高めるためには、睡眠を7時間は確保し、3食必ず食べ、深呼吸を行い、ストレッチをするなど多くの方法があります。

睡眠時間が不足すると、脳の視床下部と言う自律神経を制御している部分が狂ってしまい、交感神経が優位になります。

また、3食特に朝食が重要であり、朝食を抜いてしまうと視床下部で制御されている、サーカディアンリズムという体内時計が狂ってしまい、これも交感神経が優位になります。

深呼吸やストレッチは特に寝る前に行うことが効果的であり、行うことで副交感神経が優位になり、睡眠の質が上がります。

よって、食事療法をしている方やダイエットをしている方も副交感神経を高めると効率良く改善できるかもしれません。

関連記事

  1. 体重の構成要素と体格指数|フィジオ福岡 ダイエットの科学

  2. インスリンの過剰と代償機構|フィジオ福岡 栄養科学

  3. 深呼吸で自律神経を整える。

  4. 飲酒が自律神経に与える影響

  5. 無痛症について考える

  6. 筋力強化に役立つコラーゲンとビタミンCの組み合わせとは?

閉じる