今回も怪我の回復をサポートするとされている栄養やサプリメントをご紹介していきたいと思います。
プロバイオティクスとプレバイオティクス
プロバイオティクスとはビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌と呼ばれている腸内細菌のことです。
プレバイオティクスとは腸内細菌の餌になるもので善玉菌を増加させる役割を持っています。
プレバイオティクスの代表例としてオリゴ糖が有名です。
これらを毎日摂り続けることで大腸に善玉菌が増え、腸の健康が守られることによって、善玉菌の働きであるビタミンの産生が行われます。
ビタミンは代謝を行ったり、食べ物をエネルギーにする役割があったりするため、産生されることによって怪我を治すために必要なエネルギーを効率よく得ることができます。
抗酸化物質
抗酸化物質としてビタミンC、 E、β-カロテンなどのビタミンやセレンなどのミネラル類、コエンザイムQ10や各種ポリフェノールがあります。
これらは抗酸化作用に加え抗炎症作用、抗病原性作用が期待されているため、怪我による酸化ストレスや炎症を抑え回復を早めます。
中でもセレンはビタミンEの約50倍の抗酸化作用を持っているためオススメです。
食材としては鰹節やウニに入っていますが、鰹節の方が摂取しやすいと思いますので料理にプラスして摂るのも良いと思います。
コラーゲン
コラーゲンを摂取することによって、怪我の痛みの軽減とコラーゲン産生の増加が見込めるとされています。
特に変形性関節症の痛み軽減に有効とされており、ある研究によると9割以上の人が痛みの軽減に加え、可動域の向上が見られたと報告されています。
コラーゲンはタンパク質ですので、吸収される時に全てアミノ酸に変わってしまうとされていましたが、摂取したコラーゲンの約20%がペプチドの形で腸管から吸収されることが明らかになったため、怪我の回復に有効と考えられています。
しかし、コラーゲンはタンパク質ではありますが良質ではないため、プロテインの代わりとはならないため怪我の回復のために摂取することをお勧めします。
摂取するコラーゲンのうち、豚由来のコラーゲンペプチドやタイプⅡコラーゲンが怪我には良いとされていますので成分をよく見て摂取しましょう。
怪我をしない身体作りがもちろん大切ですが、怪我をしてしまった際は早く回復させるためにも栄養不足にならないように食事や栄養摂取しなければなりません。
回復のためにどのような栄養素が必要なのか考えながら食事を行いましょう。