呼吸には一般的に鼻呼吸や口呼吸があります。
鼻呼吸は自然呼吸と言われ、反射的にコントロールされます。
睡眠時に呼吸できるのもそのためです。
一方、口呼吸は激しい運動をしたり疲労困憊の時に行われます。
これらの呼吸を使い分けながら人間は酸素を取り込み、二酸化炭素を排出しています。
人間にとって、必要不可欠な呼吸ですが何気なく生活していても呼吸の異常は現れています。
呼吸の異常
くしゃみやしゃっくり、咳、嚥下などは呼吸の変形と言われます。
しゃっくりは横隔膜の痙攣であり、くしゃみや咳は喉頭・鼻腔部の過敏な反射です。
いびきは睡眠中に口呼吸が加わった際に起こる異常音で、最も多い原因は咽頭にある軟骨の蓋の振動です。
寝てる時に喉の筋肉が緩んで垂れ下がり、舌も奥に落ち込んでしまいます。
それによって気道が狭くなり、軟骨の蓋が振動します。
肥満の人の場合、気道の奥や舌の付け根に脂肪がつき、普段から気道が狭くなっているので
口呼吸になりいびきをかきやすくなります。
実はいびきは、危険な病気を知らせてくれるサインでもあります。
その危険な病気とは「睡眠時無呼吸症候群」です。
これは軟骨の蓋によって、気道が塞がれ一時的に無呼吸状態になるもので、
心臓病や高血圧などさまざまな病気の原因になると言われています。
それに、熟睡できずに日中に眠気を感じ仕事のパフォーマンスの低下や
交通事故にもつながります。
生きていくためには欠かせない呼吸だからこそ、異常呼吸は大きな影響を与えます。