遠心力とコリオリ力|フィジオ福岡 運動と物理学

遠心力とコリオリ力。物理を学んだことのある方なら聞いたことのある言葉かと思います。

遠心力ですが、自動車に乗って一定の速度でカーブを走り抜けるとき、乗車しているヒトの身体にはカーブの外向きに加速度(力)が作用します。これは物体には慣性があるために生じる加速度(力)です。回転の中心から離れれば離れるほど、この遠心力は大きくなります。普段の生活の中で身近に感じることの出来る力だと思います。

一方コリオリ力、あまり聞き慣れない言葉だと思いますが、例えば左回転しているメリーゴーランドの上で回転軸側(A君)と外側(B君)に立ちキャッチボールをすると、ボールは右方向に曲がってしまいます。右回転であれば左へ曲がります。メリーゴーランドの外にいるヒトから見ればボールは真っ直ぐ飛んでいますが、メリーゴーランド上では曲がっていきます。これがA君とB君が感じるコリオリ力です。また、回転の中心に近い位置でも遠い位置でもその効力の大きさは同じであるため、A君がB君へ投げても、B君がA君に投げても同じ結果になります。コリオリ力は物体の運動方向を変えるだけの力なのです。

遠心力とコリオリ力

遠心力は、回転の中心から外方向に向いて作用し、その力の大きさは中心からの距離に比例しています。コリオリ力は、速度ベクトルに対して垂直な方向(回転方向と逆)を向いて作用し、その力の大きさは速度の大きさに比例するのです。この遠心力とコリオリ力、ヒトの身体運動においては複数の関節が同時に動くときに発生しています。サッカーのキック動作では、股関節の運動において膝関節や足部に遠心力とコリオリ力が作用しているのです。

三軸修正法とはなにか

『動物は全て自分自身で治る力を持っています。考えてみれば当たり前で、野生動物は病院や薬がなくても身体を治します。動物である人も本来、自分自身の力で治る能力を持っています。ただ文明が発達するとともに、そうした能力が弱くなってその結果、身体を機械のように扱い無頓着に叩いたり切ったりして外から治そうとしています。だけどそれは、建物の土台が歪んでいるのに、てっぺんに飾ってある鬼瓦をちょっと直すようなことに似ています。大事なことは、身体自体が自分の歪みに気づき建付け自体を直すことです。』

こう述べているのは、三軸修正法の創始者である、池上六郎氏です。

この三軸修正法というのは、身体再起動法の一つで特色は、その名の通り動きの軸を中心に前後【ピッチング】、左右【ローリング】、そして回旋【ヨーイング】の3つの動きで構成されている。逆に言えばこの3つの動きがスムーズにできればどんな動きも可能になるわけです。またこの軸運動は動作の一つ一つを着実に行うことで、自分の不具合箇所を明確にし、意識を向けることができるという調整法です。三軸修正法の考え方としては、まずは身体に対しての認識を変えることが第一歩。多くの人は、自分の体や頭を腕、足などのブロックの集合体として意識し動かしているのを、自分の体がその大きなブロックの集合体ではなく、細かい粒子の充積体と捉え、だからこそ僅かな揺らぎにも反応できるとされています。

粒子量学と運動

さらに武道的な言い方をすれば、極めて細かく割られた体といえます。反対に体が割られてない状態では、回転するにも大きなエネルギーと運動を要します。しかし体を粒子の集合体とするならそれぞれの粒子が一斉に方向を変えれば時間もエネルギーも最小限で動くことができるということです。こういったことが、三軸修正法が体操的な意味と同時に、体の中を意識するうえで重要なコンセプトになってきます。

イメージとしては、立体物をコピーする3Dスキャンを体の中に行う感じで【ピッチング】、【ローリング】、【ヨーイング】の運動を意識して、体を構成する粒子に対して行うことで、体の中をスキャニングし、自分の体のインバランスを分析するイメージです。結局、体を含め、全てのことは一刻一刻変わっていて絶対の安定はないわけです。大事なことは、その状況に合わせて、体が自然にバランスをとり続けること。その為にも体の中にもっと意識を持っていき自己再生能力を高めていく必要があるということなのでしょうね。。

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