肩甲帯の運動

肩甲骨には内転、外転、挙上、下制、上方回旋、下方回旋など様々な運動の仕方があります。

肩甲骨の横方向の動きでは肩甲骨の内転、外転が発生します。

胸郭上でこの動きを見ると、内転する際は肩甲骨がより前額面内に入ってきて、関節窩はより外側を向きます。外転の際は、肩甲骨がより矢状面内に入ってきて、関節窩はより前を向きます。ここからわかることは普段の姿勢から肩甲骨が外転気味になっている場合は、肩が前に出てしまい不良姿勢になりやすいということです。

次に、胸壁上で見てみましょう。先ほどの胸郭上での動きは上からみた場合で、胸壁上は後ろから見た場合と考えます。この場合、内転した際には肩甲骨は脊柱に寄り、外転の場合には脊柱から離れていきます。この運動の総可動範囲は15cmです。この可動域が小さくなると肩の動きや脊柱の動きなどに影響が出てくることが考えられます。

挙上と下制の動きでは、総可動範囲は10〜20cmです。この動きにはわずかに傾斜が伴うので傾斜が出なくなると可動域は小さくなってしまいます。

上方回旋と下方回旋の動きですが、これは挙上と下制の動きを伴いながら行われます。下角が外を向くように回旋する場合を上方回旋、下角が内を向くように回旋する場合を下方回旋といいます。この総可動範囲は60度です。この回旋は、肩の外転などの動きに関わり肩甲上腕リズムが正しく作用するために重要な動きになります。

これらの動きをするためには、それぞれの運動が組み合わさることも必要なので一つでも欠けてしまうと可動域制限などにつながってしまいます。可動範囲全域での運動を獲得しスムーズな運動を行えるように意識をして肩甲帯を動かしてみましょう。

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