血糖値と高脂肪食の関係性

「血糖値が高いのなら炭水化物は控えたほうがいいよね。」

よくこのような声をお聞きします。

一般的にいわれるように、直接的に血糖レベルに最も影響を及ぼす栄養素は炭水化物。
一方で脂肪はグルコースに殆ど変換されません。細かくいうと中性脂肪のグリセロール骨格部分がグルコースに変換されますが、量的に僅かであり高血糖値の原因にはならないと思います。

しかしながら、血糖値上昇をもたらすのは食事に含まれている脂質の仕業という見解もあります。
それでは、脂質が直接的に血糖値を上げないのならば、どうしてこのようなことが起きるのでしょうか?

高脂肪食と糖尿病

長年にわたり、脂肪は白色脂肪細胞に貯め込まれる代謝的に不活性な余計な物質であると考えられてきました。
しかし、脂肪はアディポカインの分泌、エネルギー代謝、インスリン感受性などに影響することが近年の研究によって分かりました。

当たり前ですが、高脂肪食は血液中の遊離脂肪酸を増加させます。

特に飽和脂肪酸を多く含む高脂肪食の食事を慢性的に摂取することによる血中遊離脂肪酸の反復的な亢進、および肥満のいずれも骨格筋及び肝臓のインスリン抵抗性と相関することが報告されています。

このインスリン抵抗性とは、膵臓からの分泌またはインスリン注射のいずれであれ、「血中グルコースを細胞に移動させるためにより多くのインスリンが必要とすること」を意味しています。
また別の報告では、メカニズムは明らかになっていませんが、遊離脂肪酸が膵臓β細胞によって分泌されるインスリン量を低減させる直接的な役割を有しているというエビデンス報告されています。

この二点から考察すると、高脂肪食の慢性化はインスリン抵抗性、インスリンの働きを低減させる働きを有しているということが考えられます。

そもそも高脂肪食の摂取は避けるべきものではありますが、特にインスリンとの関係性を踏まえて食事をする習慣をつけるべきですね。

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