腓骨筋腱の脱臼は、サッカーなどのプレー中に、足をグッと踏み込んだ際、外くるぶしに激痛がはしり、それ以降外くるぶし後方に痛みと腫れが残ります。
これは、典型的な腓骨筋脱臼の症状で、足関節の背屈位で腓骨筋の強い反射性収縮が起こるときに生じることが多くなります。
足関節を捻ったわけではないのにも関わらず、このような症状を訴えてきた場合には腓骨筋腱脱臼を疑います。
初期治療として、ギプス固定を行うことによって手術をせずに保存療法で治癒する可能性があります。足関節の捻挫と診断され、ギプス固定をされないまま経過観察となり、腓骨筋腱脱臼が反復するようになった場合には手術になる可能性が高くなるので、症状をしっかり把握し、きちんとした処置をしていきましょう。