損傷の第一発見者になり、応急処置をすることになった場合、正しい判断をしなくてはなりません。トレーナーやチームドクターがいない場合は、コーチがこの役割をしなくてはならないので、正しい判断と応急処置をするためには適切な知識を持っていなくてはなりません。
・指導者としての9つの法的義務
- 適切な行動計画
選手が良好なコンディションであることを確認し、段階的に技術を教える。 - 適切な教育
より安全にルールと正しい技術、戦略を教える。 - 安全な理学的環境を整える
通風環境、障害物の撤去、不備のある設備の使用禁止など - 十分で適切な用具を揃える
高品質なものを使わせる。用具の点検とその方法、付け方、使用方法の指導。 - 選手を適切に組み合わせる
体格、身体成熟度、技術レベル、経験などによって選手の組み合わせを決める。 - 選手の損傷、身体機能の低下を判定
健康状態の把握、試合中などの競技続行の判断を行う。 - 競技活動をきめ細かく管理
危険度の高いものは指導者の監督下で練習を行う。 - 競技の持つ危険性について警告
両親と選手に対し競技の危険性について詳しく説明する。 - 適切な応急処置
応急処置を学び、現場でできる範囲の処置を行う。
応急処置は「標準的な処置」を行います。「標準的な処置」とは、基本的な応急処置と心肺蘇生法(CPR)です。損傷が発生した時に行動をためらわず悪化を防ぐために、応急処置の能力を身につけ、最善を尽くす必要があります。