テストステロンと筋肉の関係というと、ボディビルやプロスポーツでのドーピングなどで悪名高いかもしれませんがテストステロンは自然に人間の身体の中でも分泌されるステロイド・ホルモンの一つであり健康な身体を維持するために重要な役割を果たしています。テストステロンが年齢とともに低下すると、筋肉量と筋力も落ち、肥満、糖尿病の発症に繋がるというエビデンスがあります。
テストステロンは筋肥大の過程においてどのような役割を果たすのでしょうか。
テストステロンは、筋肉の維持と成長という大きな役割を担っています。つまり、テストステロンが減ると筋肉が減り、筋力が低下します。結果、内臓脂肪が増加するため、いわゆるメタボになりやすくなるでしょう。実際、メタボリック症候群の方は、テストステロン値が低いことが分かっています。反対に、筋肉を活発に動かすことにより、筋肉内テストステロンが上昇することが知られています。
では、「最近、筋力が落ちてきた」と感じる場合、テストステロンが低下していることの目安になるのでしょうか?
テストステロンが低下すると、筋肉がやせ衰えるため、筋力が落ちることは容易に想像できます。このことから、体力面や回復力に自信をなくしている方は、テストステロンが低下している可能性はあります。
テストステロン低下の兆候は筋力低下の他にもいろいろな兆候があります。
例えば……
・性欲(セックスをしたい気持ち)が低下してきた
・元気がなくなってきた
・体力もしくは持続力の低下がある
・身長が低くなった
・「日々の愉しみ(たのしみ)」が少なくなった
・もの悲しい気分になることが多くなった/怒りっぽくなった
・勃起力が弱くなった
・最近、運動する能力が低下したと感じている
・夕食後、うたた寝をすることがある
・最近、仕事の能力が低下したと感じている
などが挙げられます。
このような症状を感じた場合テストステロン値が低下していることが考えられる。しかし、気を落とす必要はないです。テストステロンは生活習慣、食生活で大きく変わる見込みがあるからです。