免疫を高めるために

今回は腸のお話第3弾です。(免疫について)

免疫とは、細菌やウイルスから身体を守ってくれている防御システムのことです。
外部からの抗原(細菌やウイルス)に直接さらされている腸管の内側では、体内の免疫細胞の50%以上が集中しています。

免疫とは

人間には、粘膜免疫と全身免疫という体を守るための大きな2つの免疫メカニズムがあります。目、鼻、口、腸管など粘膜に覆われており異物が触れる最前線で体の中に取り込まれる前に粘膜を介して感染を防ぐ粘膜免疫には、ウイルスや細菌、花粉などの異物を体の中に侵入させないように守る働きがあります。
そして、全身免疫というのは、病原体が粘膜免疫を突破して体内に侵入し、感染してしまった時に機能する免疫のことを言います。
情報をキャッチした免疫細胞が病原体を捉えて排除するように働いてくれます。

乳酸菌B240

このように免疫力を高める乳酸菌には様々な種類があるますが、今回はフィジオでも売られている「ボディメンテドリンク」に含まれる乳酸菌B240のお話をします。

乳酸菌B240は、植物由来の乳酸菌で、免疫細胞に作用する働きがあります。

通常、生きた状態で摂取した乳酸菌の大半は、胃酸や胆汁酸で死んでしまい、体内に留まった一部も2〜3日で体外に排出されてしまいます。
また、生きた乳酸菌を大量に摂取すると、身体が非自己と認識して拒絶反応を示し、下痢を招くことにもつながります。
しかし、乳酸菌B240は死菌のため免疫細胞に自己と認識されやすく、より体内に取り入れやすくなることもメリットの一つです。
生菌ではなく死菌の状態なので、胃酸などで効果が消失することなく栄養を吸収する役割を果たす小腸にすんなり到達するのです。
小腸に到達すると粘膜からのIgA分泌が増加します。分泌されたIgAは体内に侵入して病気を引き起こそうとしている細菌やウイルスにくっついて、それらの排出に導き、身体を守ってくれます。
さらにIgA産生細胞は乳酸菌B240をとることによって小腸で始まった免疫反応の情報が全身へと伝わり、唾液中などの全身の粘膜でも免疫を高めるIgA分泌を高めることができます。

これにより、乳酸菌B240を摂取すると風邪予防効果が高まるとされています。
風邪だけでなくアレルギー症状の一つである花粉症にも効果があります!
さらに、乳酸菌B240はタンパク質と一緒に摂取するとIgAの分泌量がさらに増加することが研究でわかっています。
タンパク質不足は、免疫機能低下による感染症の発生に関連するのです。

皆様もぜひ、乳酸菌B240を摂取して、免疫力を高めていきましょう!!

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