寒い日が続き体調を崩しやすく感染症予防の重要性が訴えられる今日この頃ですが、皆さんは免疫の仕組みについて考えたことはありますか。
今回は免疫の仕組みと脳の関わりについて紹介していきます。
免疫の仕組み
免疫の対象となるウイルスの弱点ですが、大きく分けて体内で作られる免疫細胞と熱の2つがあります。
まずは体の中にウイルスが入ってくるとマクロファージという免疫細胞に捕食されます。
その後、捕食したウイルスを分解してその情報をリンパ球に伝えます。
情報を受け取ったリンパ球は抗体を作り出し、その抗体がウイルスを死滅させるのです。
そしてリンパ球は抗体を作ると同時に免疫活性物質(サイトカイン)を産生します。
このサイトカインが体液に乗り脳の視床下部にまで届くと体温を上昇させます。
この働きがいわば「熱が出た」という状態ですが、体の中では熱によってウイルスの繁殖が抑えられるという流れです。
熱ではウイルスの繁殖を抑えつつ、免疫細胞でトドメを刺す連携が行われているということですね。
病は気から
ですので疲れている時やストレスを抱えている時は体温調整に大きく影響する自律神経の働きが弱まり、免疫機能が低下しているため体調を崩しやすく感染症には要注意です。
逆に病に対して打ち勝つ気持ちや希望を抱えている状態でいると自律神経を正常に保ちやすく、回復にも良い影響があるので気力を保っていたいものですね。
ポジティブな人がいつも元気なのはこの精神と自律神経が免疫を高めてくれているということですね。