体のどこにも痛みがない、毎日そんな状態だと理想的ですよね。
今日は痛みとその対処法について紹介していきます。
痛みとは
そもそも痛むという状態を考えるにあたって「閾値」という単語を説明していきます。
閾値とは受容器が受け取った刺激が標的器官に伝わるかどうかの基準値のことであり、その基準値を超えれば刺激は標的器官に伝えられ、超えなければ刺激は伝わりません。
では痛みという刺激に置き換えて考えると受容器は侵害受容器で、標的器官は大脳皮質感性感覚野となります。
痛みを抑える方法
ですので、痛みとは強い刺激が伝わることはもちろん、閾値が下がる事によっても引き起こされます。
閾値を下げる要素には①交感神経優位の状態が続く事、②寒冷刺激に曝されること、③セロトニンの分泌不足などが挙げられます。
①交感神経優位になると末梢の血管が収縮し、痛みを引き起こす物質が溜まり、閾値が低下します。
②寒冷刺激、つまり寒い中で体をどこかにぶつけると痛みが強いのは想像がつくかと思います。
冬の球技でボールが当たると痛いのはこのためですね。
③鬱などでセロトニン不足の時は痛みを感じやすいです。
上に挙げた要素以外にも痛みを引き起こす要素はありますが、それぞれに合った対処法を実施するのが効果的です。
①では自分がリラックスできる状態を作ること。
②では運動前のウォーミングアップを念入りに実施すること。
③では生活習慣を整えることや抗うつ薬の処方なども効果を発揮します。
もちろん痛みへの対処をしつつ、日常から痛みを引き起こさない心身の状態を作っていくことが重要ですね。