膝の慢性的な痛みと戦う人は少なくないと思います。
なぜ怪我が起こり、何が要因なのでしょうか。
膝の怪我の発生
膝関節は蝶番関節という関節で膝をいっぱいに伸ばした時が、最も安定して体幹を安定させます。
膝を曲げることによって衝撃を吸収する役割を持っており、スポーツや日常動作でとても重要な役割を果たしています。
また、スポーツ中においてスムーズな動きを獲得するためにも重要です。
よって、様々な動きに対応するために巧妙に作られた機能装置が膝には備わっています。
しかし、関節の構造が単純なのにも関わらず、様々な動きが複合する場面において、靱帯や半月板、関節軟骨など関節を構成する重要な組織に痛みが生じやすいです。
これらの構成体は複合して怪我しやすいため、症状によっては支障をきたすことがあります。
痛みの要因
痛みを発生する要因はいくつかありますが、動的アライメントを観ることで動きの中での痛みとその動作をはっきりさせることができます。
動いた時に膝がどう動いているか、着地や停止した際にどの向きに膝が向いているかなどを他の関節と関連性を含めてチェックします。
例えば、ジャンプにおいて左足の膝蓋骨周囲に痛みが発生しているのであれば、動作中のアライメントの差や足・膝・股関節や体幹のバランスなどからチェックを行います。
また筋肉のタイトネス評価や筋力、伸展・屈曲のバランスなどから、左足のQuadに頼り切ったジャンプになっていないか、股関節伸展筋群も動員されているのか、評価が必要です。
着地の姿勢も大切で、他には性別による体の特徴も考えながら評価しなければなりません。
膝の痛みがある人はどの動作で痛みが出るのかが分かれば改善することが可能です。