筋肉は常に生成され、分解されています。
運動を行うことによって筋肉を分解し、筋肉を損傷させています。
これを防ぐために運動の20〜30分前にアミノ酸を補給することで筋肉中のアミノ酸の分解が抑えられ、筋疲労が軽くなります。
なぜ疲れてくるのでしょうか?
疲労するメカニズム
私たちが筋トレをする際は、無酸素運動を行っておりエネルギーとしては糖質が使われます。
この糖質は、筋肉内にグリコーゲンとして蓄えられています。
グリコーゲンは筋肉中に約250g蓄えられますが、これを消費していくにあたって疲労が蓄積します。
グリコーゲンが分解される時、乳酸が生成されますが、その過程で水素イオンが発生します。
水素イオンが増えるにつれ、体内が酸性に傾きグリコーゲンも減るので疲労します。
また、筋収縮はカルシウムイオンが放出されて起こりますが、ATPなどが分解される時に生成されるリン酸によりカルシウムイオンの放出を邪魔して、筋収縮をおこないにくくなることも疲労の原因とされています。
疲労軽減・回復
疲労の軽減には、分岐鎖アミノ酸を取ることによって負荷の大きなトレーニングをしても筋肉の分解が抑制されて疲労が軽減されます。
分岐鎖アミノ酸は吸収が早く、バリン・ロイシン・イソロイシン、英語の頭文字をとってBCAAと言われているやつです。
吸収が早いことによって筋トレ時のエネルギーとなるため筋肉の分解が抑えられます。
BCAAの中でも、ロイシンの効果が魅力的で筋合成のスイッチを押してくれる働きをしています。
疲労回復にはアルギニンやグルタミンが効果があります。
アルギニンは成長ホルモン分泌やマクロファージを活性化させます。
成長ホルモンは壊れた体組織の修復や脂肪分解などの効果があり、疲労回復には成長ホルモンの分泌が多いとスムーズに行われます。
マクロファージは体に侵入してきた細菌やウイルスなどを食べてしまう白血球の一種で、筋肉の修復が効率よく行われます。
グルタミンはエネルギーになったり、筋肉損傷の防止と筋肉増強効果があります。
トレーニング中の飲み物の中にBCAAを混ぜるだけでもパフォーマンスが上がるかもしれません。