最近の少し慌ただしい世の中で、いろいろな物が備蓄されその時々で消費され、そしてまた蓄えられています。
基本的に備蓄される食べ物は保存食品であることが多いですが、今日はその保存食品の中でも日本古来からあるかつお節にフォーカスを当てていきましょう。
かつおぶしは人体に必要な必須アミノ酸ほぼすべてを含んでおり、リン、カリウム、ビタミンD、脂肪の酸化を防ぎ動脈効果の予防に効果的なビタミンや不足しがちなカルシウム、ミネラルなども含んでいます。
カツオは魚類の中でも最も高タンパクな魚の一つです。
100g当りの含有量で比較すると、カツオ25.8g、マグロ24.3g、サバ19.8g、マイワシ19.2g、アジ18.7gとなります。
脂肪分はわずか3%で、栄養価が高くてヘルシーですので、健康を維持しながらのダイエットも可能になります。
また、ヒスチジンも多く含んでいるため、食欲の抑制、脂肪細胞蓄積の抑制、体脂肪燃焼も期待できます。
食品によっても調理によって栄養素が壊れたりすることがありますが、かつおぶしはかつおを加熱・乾燥・熟成させて、濃縮生成したものなので、壊れることなく閉じ込められています。
他にもイミダゾールジペプチドのなかのアンセリンというペプチドも含んでおり、これは筋肉のpHが酸性になるのを防ぎ、乳酸の蓄積やエネルギー代謝の低下を抑え、肉体疲労改善の効果が期待されます。
また、かつおぶしの旨味成分であるイノシン酸は脳疲労を改善するので、ストレス性の疲労回復によいともいわれます。脂肪分もDHAやEPAが豊富に含まれているので、むしろ歓迎するべきものです。
かつおぶしは現時点でもおそらく手軽に手に入るものですし、それでいて高栄養価、さまざまな効果が望めるのですから食べる価値は大いにあるでしょう。