腎臓周囲の脂肪と筋膜連結

腎臓は、独特の配置をした筋膜と脂肪に囲まれ、それらと密に連なっています。腎被膜のすぐ外には腹膜外脂肪の集積(脂肪被膜)があり、完全に腎臓を取り囲む形で存在しています。
脂肪被膜をさらに取り囲むように、膜性に凝縮した腹膜腔外筋膜があります。

腹膜腔外筋膜

副腎もこの筋膜要素に囲まれるように存在し、薄い隔壁で腎臓から隔てられています。左右の腎臓の外側縁で、腎被膜の前葉と後葉が融合しています。この融合した筋膜の層は外側腹壁の横筋筋膜に付着しています。
また腎被膜の前葉と後葉は、左右の副腎の上方で融合し、横隔膜の筋膜と一緒になっていきます。

腎被膜の前葉は腹大動脈や下大静脈の周囲を包む結合組織と融合し、一方腎被膜の後葉は大腰筋の筋膜と連結していきます。
脂肪被膜と腎被膜の外で腎傍脂肪体がこの全体をくるんでいる構造になります。

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。