母指CM関節の変形性関節症

母指のCM関節への大きな機能的要求は、しばしば局所的な変形性関節症進行への疾病素因となります。一般的に上肢のほかの変形性関節症よりも外科的処置を受けることが多くなります。

変形性関節症進行への疾病素因

変形性関節症は、急性損傷についで二次的に生じ、または、辛い作業や趣味が関係する外傷の蓄積により発生します。UAEに残存する紀元前2300年頃の遺骨によると標本の20%に中等度から重度のCM関節の変形性関節症があったことが分かっています。この高頻度の変性は、作業が関連する親指の過用の結果であると考えられています。ストレスと酷使以外のほかの要素には遺伝学的によるものや、微妙に非対称な関節面という解剖学的要因が含まれます。

これらの原因に関わらず、CM関節の変形性関節症の主要な症状は痛みと関節不安定性となります。疼痛があり不安定な母指基部は著しく手全体の機能性を低下させ、その結果、上肢全体の機能性を低下させます。
母指基部に進行した変形性関節症がある人には、しばしばピンチ力低下、異常な骨の形成、腫脹、脱臼・亜脱臼、軋音が生じます。文献では、母指CM関節の特発性の変形性関節症が50~60歳代の女性に好発すると強く示唆されています。これは、閉経後に誘発される靭帯の弛緩と関連性があります。

CM関節の変形性関節症の一因

研究では、一般に女性の大菱形骨が男性より小さく、一致していないこと表面をもっていることを示唆しています。
これらの要素が、女性に高頻度で発生するCM関節の変形性関節症の一因となります。
母指CM関節の変形性関節症のための一般的な保存的な治療には、スプリント、リスク管理をした上での運動、温熱・寒冷などの物理療法、NSAIDs、副腎皮質ホルモン注射などがあります。
さらに不必要に大きい力から親指の付け根を保護するよう日常生活動作を変更する方法を支持することが挙げられます。

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