腰痛は改善したあとも「イタイ」障害である。

我々日本人において、腰痛は切っても切り離せない関係です。

いっときだけの腰痛もあれば、慢性的な、毎日を悩ませる腰痛、仕事ができないレベルの腰痛もあれば、仕事には差し支えない程度の腰痛などさまざまな腰痛があります。

そういった腰痛は、障害の程度に関係なく治ったあとも、運動機能に問題を与えていることが分かっています。

それは、腰痛の既往歴がある人は、筋持久力が低く特に体幹筋の持久力が低い傾向にあること、体幹伸筋と屈筋の筋力バランスが悪化していること、股関節伸展と内旋可動域が低い傾向にあること、いきみを必要とするような高い負荷を要する活動中、平衡や突然の外乱に対する安定性が低下している傾向にあることなどとなります。

そしてこうした問題は、長期に渡って残存すると考えられており、問題解決のためには多角的なアプローチが必要となります。

筋の同時活動を促通させたりや神経筋パターン、動作パターンに介入を行うこと、全身と各関節の安定性を構築すること、筋持久力を改善させることなどさまざまです。

そしてこれは短期間の改善プログラムではなく、長期的なプログラムとして処方されるべきでしょう。

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