天気がいいですね。
気持ちのいい日です。
こんな日はハイキングになんて行きたいものですね。
今日はそんなハイキングにも関係のある話です。
ハイキングのように荷物を持ちながら長く歩いたりするときにはリュックサックを背負うのが基本的だと思いますが、
実はそのリュックサック、バッグとしての優れた役割もさることながら、腰への負担の軽減にも働いてくれるのです。
そもそもリュックサックは荷物の運搬方法において運動強度が低い方法のひとつとされており、さらに工夫をすることで腰に良い効果を生み出すと考えられています。
まず凹凸のある地形を歩くときの工夫です。
このときは重たい荷物をリュックサックの中で腰の近くに位置するように入れると良いでしょう。
凹凸のある地面では荷物が運ばれるたび、加速と減速が生じます。
荷物を腰の近くに置くことで、リュック全体を運ぶのに必要な力が軽減されます。
一方で、平坦な道であれば、重量のある荷物はリュックの入り口近くに置くことで腰への負荷も減少します。
実際に椎間板由来の腰痛患者に対し、腰椎付近に負荷をかけるリュックを背負わせ歩かせるといった治療アプローチもあるようです。
また、研究においても9kgの負荷をリュックに入れて持ち運んでも腰椎への負荷は増えなかったという報告もあります。
しかし日常でよくみられる肩紐を最大まで長くする背負い方では、腰部への負荷は高まると考えられます。
つまりリュックサックで身体への負担を減らすためには、①地面によって肩紐の長さを調節すること、②中に入れる荷物の位置を調節すること、③肩紐を長くしすぎないことを考慮してみましょう。
これでいつものハイキングがもっと良いものになりそうですね。