世の中には、生きる上で絶対必要とは言えないけれど、あると良い、あったほうが良い、いわゆる嗜好品に分類される食品というものが存在します。
それらは味や匂い、見た目で美味しさや喜びをもたらしてくれる反面、健康にマイナスな働きをするものもあります。
ハイカロリー、塩分や脂質の過多、大量の添加物など、頭の片隅で分かってはいるもののどうしても手が伸びてしまいます。
そんななか、『Journal of Marketing Research』に掲載された研究は、それを抑制する方法が示唆されています。
スーパーマーケットや学校を対象にした研究によって「刺激的」な食べ物の匂いを2分以上嗅ぐことで、食べたいという欲求が満たされる可能性があることが分かったのです。
食欲を刺激するような食品の匂いを2分以上嗅がせた場合と、香りの弱いもの、または何も嗅がせない場合とでは、2分以上嗅がせた場合に、不健康な食品を購入する働きが減少したという結果になりました。
興味深いことに、食べ物の匂いに30秒未満しか晒されない場合には、その効果が逆転することが分かりました。
したがって食事制限をしている方やジャンクフードなどをついつい食べすぎてしまう方は、売り場の前でとことん悩んでみましょう。
たまに深呼吸を行ってみても良いかもしれません。