トレーニングの効果は強度や量、速度によって様々な効果がありますがどのような効果があるのでしょうか。
長期的な効果
高強度トレーニング(80%1RM×8回×3セット)とスロートレーニング(50%1RM×8回×3セット)の筋肥大効果をレッグエクステンションを用いて、週に2回3ヶ月行った実験においてどちらも5%増ほどの効果がありました。
このトレーニング法に加えて低強度の通常速度トレーニング(50%1RM×8回×3セット)での筋肥大率を見てみると、2つのトレーニング方法に比べて5分の1ほどしか効果がなかったです。
しかしこの実験は動作速度を変えた時の効果を比較するものであり、低強度の通常速度のトレーニングは効果がないとは言えません。
ここで不思議に思うことがあり、高強度トレーニングとスロートレーニングではなぜ同じような効果が出たのかという事です。
それは長期的な実験では食習慣や生活習慣などの個人の影響を受けたからだとされています。
急性効果から長期効果を予想
急性効果から長期効果を予想する指標として、血中ホルモン濃度や血中乳酸濃度、筋疲労度、筋タンパク質合成などが考えられていました。
血中ホルモン濃度が高くなると筋肥大効果が大きいとは必ずしも言えませんが、筋肥大効果の大きなプログラムはホルモン分泌を刺激する効果も大きい可能性はあります。
血中乳酸濃度は速筋線維の動員の指標となり、トレーニングで大きくなるのは速筋ですので効果を予測する指標の一つと言えます。
筋疲労度は運動後の筋疲労の度合いによって疲労耐性の弱い速筋線維がどれだけ動員されたかを示唆する事ができます。
筋タンパク質合成は1回の運動後のタンパク質合成反応が大きなプログラムは長期的な効果が大きいとされています。
よっていろいろな指数から長期的な効果を予想できます。