肩こり・首の痛みと姿勢の関係②

理学療法士の中島です。

前回は、肩こりや首の痛みの根本的な原因は姿勢の問題にあるので姿勢をチェックしてみましょう。というところで終わりました。

さて姿勢はどうだったでしょうか。

首の痛みや肩こりがある人は後頭部が壁につかないことが多いです。

ちなみに腰痛の人は腰と壁の間に隙間がかなり多くあることが多いですが、その話はまた後日。

後頭部が壁につかないというのは顎が引けないという意味にもなります。

難しい話になりますが・・・

脊椎(背骨)はS字カーブを描いています。首の部分である頸椎という部位は基本的には前弯という状態になっています。

重力のある地球で2足歩行で生活する以上、S字カーブが無いと上手く動けないと言われています。

ただ、スマホやPCなど座って作業をする時間が長くなった現代では、この頸椎の前弯が減っている人が多いです。

レントゲンで確認すると前弯が消失し真っすぐになった頸椎を見て、医師はストレートネックもしくはスマホ首と言うわけですね。

なので頸椎の形が通常と比較して崩れている以上、マッサージや温熱だけで良くなるわけがないんです。

ではどうするのか。日常の姿勢を変えていくしかないんです。

首の筋肉や肩に負担が掛かりにくい『良い姿勢』になれたらいいですね。

首や肩にとって良い姿勢とは、耳たぶと肩を縦に一直線で結べたら良いです。

 

実際に耳たぶと肩を一直線にするには顎を引いて頭部を後方に移動させるしかないです。

なので壁に寄りかかって『後頭部を壁に押し付ける』ような動きが良い姿勢と言えるでしょう。

この姿勢で後頭部にタオルを挟んで3秒押し付けるような動きを10回やってみてください。

姿勢が悪い人は結構キツイかもしれません。

頸部屈筋群という部位を刺激することで首の横と後ろのコリが減ると思います。

もちろんこれで全て解決というわけではありませんが、まずは姿勢を改善するための一歩目というところです。

首や肩の痛みで困っている方はぜひ試してみてください。

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