偽関節

偽関節は、骨折の癒合の過程が停止し、異常な可動性を示す状態を偽関節といいます。また、骨癒合に必要な期間を経過しても骨癒合が得られないものを遷延癒合(遷延治癒)といいます。

原因は、高度な粉砕骨折、周囲軟部組織の高度な損傷、感染などが原因で、脛骨の開放骨折などは偽関節になりやすい骨折で、喫煙・栄養不良・糖尿病は、骨折の難治化および偽関節のリスク要因となります。骨折端が硬化または萎縮し、骨折端も間隙は繊維組織により置換されて異常可動性を示します。

症状として、異常可動性と疼痛が骨折部にみられます。

検査は、X線検査・CT検査を行います。骨の修復能をみるため、骨シンチグラフィーを行うこともあります。偽関節と遷延癒合は受傷後の期間とX線像によって鑑別し、一般的に6~8か月を過ぎても骨癒合しない場合は偽関節を疑います。

治療法は、骨折治癒の過程が止まっているため、ほとんどの場合は骨移植や内固定などの手術を要します。骨癒合を促進するために超音波骨折治療法などを併用することもあります。

予後として、偽関節手術をしても骨癒合が得られないことがありまあす。

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