
減量やケガの際のタンパク質摂取
スポーツに従事する者にとって、体重の管理は非常に大切な問題です。
体重が軽いほうが有利に働く競技や階級制の競技、美的要素のある採点競技など、さまざまな目的で体重の管理、特に減量に気を配ります。
その中で、いかに筋量を落とすことなく脂肪量を落とすかという問題はほとんどの競技に共通していると言えます。
一般に減量中に骨格筋量を維持するためには、タンパク質摂取量を増加させることが推奨されています。
減量中のエネルギー不足に伴う筋タンパク合成の低下と分解の促進、除脂肪量の低下を予防するためには、1.6-2.4g/日の摂取が効果的であると言われています。
また、ケガをして活動量が落ちているような場合でも、タンパク質摂取量を増やすべきだと考えられています。
ケガをすると活動量が落ちてしまいますが、それに合わせて摂取量を減らすと、エネルギー出納はマイナスに傾き、治癒が遅れかねません。
基本的には、減量中やケガにおいては、タンパク質摂取量を相対的に増やすべきですが、反対に摂取量を減らすことで糖代謝が改善できることも示唆されており、何が必要か見極めてプログラムを処方すべきだと言えるでしょう。
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