大腿前面の筋挫傷

大腿部前方の筋挫傷はコンタクトスポーツに多く、通称「モモカン」「モモカツ」「チャーリーホース」と呼ばれています。

筋挫傷は、骨に近い深部の筋に起こりやすいため、大腿部前方では中間広筋が損傷されやすいと考えられます。

とは言え浅層の筋も損傷する可能性は大いにあり、特に限定されているわけでもありません。

症状としては大腿部の腫脹・疼痛、膝関節の屈曲制限が主となります。

慢性化すると骨化性筋炎の合併や筋組織の拘縮により膝の屈曲制限が残存してしまいます。

また、程度により可動域制限が変わり、軽度の挫傷であれば、ほとんど制限はなく、中度で屈曲角度が45〜90°に制限され、重度であれば45°以下に制限されます。

急性期を過ぎた3日以降の膝屈曲角度が90°以上であれば早期の競技復帰が見込めますが、3日以降に90°の膝屈曲が不可能な場合には、段階的なプログラムを行っていくべきでしょう。

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