耐性と解毒

ちに、効き目がだんだん下がってくる現象です。

つまり、それまで効いていた量では、同じ効き目が得られなくなってきたことになります。 耐性が発生すると、以前の量より物質を多めに服用するしかなく、これを繰り返すうちに、その量に対しても耐性が生じて、さらに量を増やすことになります。 耐性は命にかかわる危険な領域にまで達します。 耐性を持たない人が摂取したらたちどころに死んでしまうほどの多量の物質を服用しても平気な人さえいます。 では、なぜ耐性ができるのしょうか? 1つは、神経細胞が受容体の量を増やしたり、減らしたりすることで物質の効果を下げるというものがあります。 それと耐性の発生にはもう1つ、「解毒」といって、余分な物質を体外に排出する仕組みが関係しています。 人体にとって有害な薬や毒を体外に尿として排出したいけど、ほとんどの薬や毒は脂溶性なので、そのままでは水に溶けないため、尿として排出できないのです。 そこで、脂溶性の薬や毒を水溶性に加工するシトクロムP-450という酵素が肝臓ではたらき薬や毒を酸化させます。 酸化すると水に溶けやすくなるので、尿として排出が可能になります。 アルコール、モルヒネ、タバコを摂取すると、シトクロムP-450が大量に生産され、解毒が活発になります。 それによって普段からアルコールやタバコを大量に摂取している人は、手術の際に麻酔がかかりにくかったりします。  
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